1度ロゴを作成したら、完成したロゴを長く使うというケースがほとんどです。そのため、長くより良い形で使えるように、ロゴのデザインを考えていくことが大切です。実際に作成する流れの中では、最初からパソコンを使ってデザインするのではなく、まずは手書きでイメージを膨らませていきましょう。
また、目的や使われ方を考慮して作成することも忘れてはいけません。ここでは、ロゴを作成する流れについてご紹介します。
長く使う可能性を考慮する
ロゴを作成するとき、最初に押さえておきたいポイントの1つが、長く企業や商品の顔となる可能性があるということです。1度ロゴを作ったら短期間ではなく、数年もしくは数十年という長いスパンで使うケースが多くなっています。
そのため、一時的な流行を考えるのではなく、長く使えるかという点を意識して作成する必要があると押さえておきましょう。
最初に目的を整理すること
実際にロゴを作成していくときには、初めに目的を整理していく必要があります。企業の顔となるロゴを作りたいという場合もあれば、特定の商品の販促を目的としてロゴ作成を検討しているケースもあります。ロゴを作る目的が異なれば、適したロゴのデザインも変わってきます。
作る目的や使う場面などの条件を整理して、どのようなロゴが適しているのか考えていきましょう。
対象となる市場やブランドのイメージを整理する
より良いロゴを考えるためには、対象となる市場の整理も欠かせません。企業によっては、特定の年代や性別の方をメインのターゲットとしていることもあります。例えば、20~30代の女性がメインのターゲットとなっている場合、その方々に興味を持ってもらいやすいデザインを考えていくことが大切です。
そして、市場のターゲット層を整理するほかに、ブランドイメージの整理も必要です。ロゴのデザイン1つで、企業や商品のイメージは大きく異なります。ブランドにどのようなイメージを持ってほしいのか、作成する前に整理しておきましょう。
モチーフを決めると作成しやすい
ロゴ作成を難しく感じる理由の1つが、0から何かを生み出そうとするからです。0から何かを生み出すのではなく、すでに基準となるものが決まっている場合はスムーズに作成が進められるでしょう。そこで、ロゴ作成を始めるときには、最初にメインとなるモチーフを決めましょう。
企業をイメージするキャラクターや商品、また企業名をデザイン化するなどのモチーフを決めることで、どのようなデザインにするか考えやすくなります。
企業名などの文字を入れるのか
デザインのみで構成されたロゴもあれば、文字情報が含まれているロゴも存在しています。ロゴ作成時には、最初に文字情報を入れるかどうか検討していく必要があります。文字情報といっても企業名のみを入れるのか、企業の理念などを文字で入れたいのかなど要望には違いがあります。
実際に文字をロゴに取り入れたい場合には、大きさに気を使うことが大切です。文字を入れても、小さすぎると読みにくくなってしまいます。また、企業名をデザイン化して、企業のロゴとすることも可能です。
最初は手書きでイメージを膨らまそう
ロゴ作成時には、パソコンなどのソフトを使って描こうと思っている方もいるでしょう。ですが、最初からソフトを使って描こうと思っても、イメージが膨らまずに作業が進まない可能性があります。そこで、ロゴ作成を始めるときには、まずは手書きで描いてみましょう。
手書きであれば、何となく浮かんだイメージをラフなスケッチで描いていけます。
イメージを膨らませた上で、どのようなロゴがいいのか考えていくことが大切です。
手書きはたくさん書くことが大切
ロゴを手書きで描いていくときに大切なことが、最初から1つの作品を作りあげる必要はないという点です。最初から1つに絞ってスケッチするのではなく、まずは思いついたものをいくつでもいいので描いてみましょう。実際に手を動かしてみることで、頭の中で考えるだけのときよりも色々なアイディアが浮かんでくることがあります。
いくつか描いてみたら、その中から良いものを選ぶ、もしくは複数のスケッチの要素を取り入れてどのようなロゴにするか考えていくことも可能です。
専用のソフトなどでデザインを描き起こす
手書きのスケッチである程度のイメージが固まったら、本格的にロゴのデザインを考えていくことになります。本格的にロゴを作成するときには、専用のソフトが使われるケースが多いでです。また、初めてロゴを作るためのデザインソフトを使うという場合には、最初に使い方を確認しておくことが大切です。
専用のソフトを使わないと、印刷したときに荒くなるなど不自然な仕上がりになってしまうこともありますので注意しましょう。
色によるイメージを考えて彩色する
ロゴはデザインも大切ですが、どのような色を使うかという点によっても見た人の印象を大きく変えます。例えば、清潔感をアピールしたいなら白、活動的なイメージを持ってほしいならオレンジを使うことで、色の違いは企業や商品のイメージに影響します。
実際にロゴを見た人にどのような印象を持ってほしいのか整理したう上で、彩色を検討しましょう。企業や商品のコンセプトや方向性に合わせて、彩色を決めることが大切です。
印刷して問題がないか確かめること
専用ソフト上で良いロゴがデザインできたと思ったら、そこで完成と考える方もいるかもしれません。ですが、良くできたと思ったロゴでも、実際に印刷してみると印象が変わってくることもあります。そのため、ロゴができたら、まずは印刷してみてデザインに問題がないか確認しましょう。
名刺や封筒など印刷する可能性がある複数の紙に印刷してみて、見た目やデザインに問題がないか判断することが大切です。
客観的に考えることも大切
良いロゴを作るためのポイントの1つが、デザインが完了したら数日寝かせるという点です。完成してすぐは何の問題もないと思えるロゴでも、数日経ってから眺めてみると問題が出てくるかもしれません。また、作った本人の意見だけで判断するのではなく、第三者の意見を参考にするのも1つの手です。
第三者の客観的な意見から問題がないか、どのような印象を受けるのか判断してもらい、必要があれば修正しましょう。
より良いロゴを作るために必要なこと
ロゴは長く企業や商品の顔となる可能性があるものですので、納得のいくより良い作品を作ることが大切です。良いロゴを作るために、最初は目的やモチーフなどロゴ作りの条件を整理する必要があります。
また、いきなりソフトでデザインを作るのではなく、まずは手書きで気軽にスケッチから始めましょう。スケッチは1枚にする必要はありませんので、何枚も描くことでイメージを膨らませやすくなります。